五月人形って、兜や鎧ばかりなのになぜ五月「人形」?と思われる方も多いのですが、このようにお人形もたくさんあるんです。
可愛らしいものが多いのですが、そこは永年飾っていただくために、それなりの完成度が求められます。つまり、大人になっても飾っていただけるような存在感とデザイン性です。
左の武者人形の旗には御家紋をお入れすることもできます。
小さなものは5000円ほどから各種ございます。
可愛らしいものが多いのですが、そこは永年飾っていただくために、それなりの完成度が求められます。つまり、大人になっても飾っていただけるような存在感とデザイン性です。
左の武者人形の旗には御家紋をお入れすることもできます。
小さなものは5000円ほどから各種ございます。
入学試験本番の時期です。お雛さま、五月人形をお持ちのお子様には、是非、いま、飾ってあげてください。
お雛さまはお子様にとって最強のお守りです。お誕生の時のご両親、ご家族の暖かい思いがこめられた、そのお子様だけのために用意されたお雛さま。これを入試の今、飾らずにいつ飾る?ぜひ、今、お飾りください。
端午の節句飾りをお持ちの男子は、それこそ出陣の日です。「人事を尽くして天命を待つ」。
お雛様も五月人形も、お子様にきっと勇気と、守られているという安堵感を与えてくれるはずです。
がんばってくださいね!!
昨日は二十四節気で「雨水」。いつごろからか、お雛さまを飾るのによいころとされています。
当店のような専門店では、3月3日までお雛さまを販売しています。それは、2月に誕生されたお子様にとっても
3月3日は「初節句」となるからです。また、最近は少なくなりましたが、少し前までは旧暦や月遅れで雛祭りをされる方々がけっこういらっしゃいました。そうした方にとってはひな祭りまではまだひと月以上あります。お雛さまにつきものの桜の花が満開なのは、もともと旧暦で雛祭りは行われていたからです。
五月人形も少しずつ展示していますが、お雛さまをお迷いの方も、どうぞご来店ください。
前にも揚げた裳(も)のお話。女雛の後ろにつける白いエプロンのようなもののことです。この裳の上部には大腰という腰板があり、そこから小腰(こごし)と引腰(ひきごし)という2種の帯が出ています。近代の十二単では、この小腰で装束全体をまとめていることは先に述べましたが、今回はその裳の上端のひらひらについて。かなり高額なお雛さまでも、ひらひらになっているものがあります。ひらひら部分が大腰にまとめてあると、ウエストラインや背筋の凛とのびた様子を表現でき、可愛らしさが増すように思います。
男雛の装束の、立てば膝辺りにくる衣の裾部分、襴(らん)といいます。歩きやすいように左右に蟻先(ありさき)というゆとりを持たせています。衣の上部は裂地(きじ)を縦に使っていますが、この部分は横に長いので裂地を横向きに使います。そこで、この白い方はよく見ると柄が横向きになっています。一方、黒い方は同じような柄ですが、上部と同じ柄が縦に揃っています。
実際の装束だと、この襴のためにわざわざ柄の向きを90度変えて織るというとても面倒なことをしていますが、人形の場合だと横に裁断しても仕立が可能ですので、現在はほとんどが柄の向きを合わせています。どちらが良い、という話ではありませんが、2~30年前までは多くの男雛の装束は白の方のように柄が横向きでした。
ことしも徳川美術館様ロビーにお雛さまを展示させていただきました。
三段に飾っていますが、かなり大きなお雛さまです。
コロナ前にはヨーロッパからツアーが組まれるほど世界中から注目されている催しです。
世界中にいろいろな人形がありますが、日本の雛人形はその美しさ、歴史、完成度など世界に冠たるもので、中でもこの徳川家のお雛さま展ではその頂点に君臨するお雛さまと雛道具が展示されています。
対応も万全にされています、どうぞお出かけください。
当店四代目店主がお節句の本を書きました。雛人形や五月人形の説明本ではなく、「お節句とは何か」に真正面からとりくんだ本です。(A5 223頁) 商売として取り組んでいると、ともすれば忘れがちな「なんのために節句品はあるのか」の意味を歴史的にさまざまな文献を踏まえて探った内容です。
主に、節句に携わる方を意識して書かれています。人形屋、茶華道、お料理、呉服、建築・内装、カルチャースクールなどの方々のお目に触れれば幸いです。
ご希望の方はメールでお問い合わせ下さい。