お雛様の極 徳川美術館

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いよいよ2月1日から徳川美術館で徳川家の雛祭り展が始まります。お雛さま、それを彩る雛道具の数々、それも超のつく一級品をご覧ください。

今年も、そのロビーに現代のお雛さまを飾り付けしてきました。大きなお雛さまに、貝合わせや犬筥、酒宴道具など、こちらも、今、製作可能なお雛さまの最高峰のひとつと言えるかもしれません。だんだんとこうした雛飾りも作れなくなってきます。

貝合わせや犬筥など、さまざまな雛道具をてんこもりに飾っても違和感がないのはなぜだろうと考えます。それは、おそらく、赤いもうせんのひな段、金(でなくてもいいけど)の屏風、ぼんぼりといっただれでもお雛さまといえば思い浮かぶ「様式」が基本にあるからだと思います。こうした様式にそったお雛さまであれば、ここにお子様のぬいぐるみや大事なおもちゃを一緒に飾ったって違和感はありません。基本的な様式があれば、たちまちそこは「雛祭り」の場になります。日常とは違う、単なるベビー用品ではない、様式を踏まえたお雛さまがあって初めて成り立つハレの日の舞台がそこに出現するのです。  ・・・・このお雛さまは、ご家庭に飾っていただくには大きすぎますけど・・・

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