2025.02.27お雛さまを飾る ~屏風のちから~ Tweet 昨日、ご注文の草花屏風がやっとできあがってきました。お気に召していただけるといいのですが・・・ あんまり美しいのでちょっと飾らせていただきました。 もう、好きとかどうとかのレベルではありません。屏風の醸し出す上品な空間、しかも決してお雛様より前に出ず、後ろからそっと支えるつつましさ・・・六曲のたてのラインが気品のある荘重さを醸し出しています。屏風に限らず、ちゃんとした雛道具たちにはこうした「ちから」があるように感じます。 後ろは「鳥合わせ(闘鶏)」の掛軸。三月三日は鳥合わせの日でもありました。古いお雛様にはときどき闘鶏の人形たちが飾られているものもあります。私どものような節句飾りの専門店では、3月3日までお雛さまをお買い求めいただくことができます。それは、例えば今日(2/27)、お生まれになったお嬢さまにとっても、今度の3月3日は「初節句」だからです。それにお応えできなければ、節句品屋ではないと自負しています。近くの予備校の先生が、「受験の前にはお雛様や五月人形を飾るように言っています。」と教えてくださいました。お雛様や五月人形は「厄除け」「魔除け」「大願成就」の最たるお守りです。一般の神社のお守りと違い、お雛様は「その子のためだけ」に用意された、そんじょそこらのものとはレベルの違うお守りだからです。受験、就職、結婚、その他、人生のいざというときに、ご両親はじめご家族全員の祈りのこもったお雛さまを飾って下さい。きっと目には見えないけれど、心の底にじんわりと力が湧いてきます。それがお雛様や五月人形の本当の役割であり、ちからなのです。SNSでもご購読できます。