御所人形風 桃太郎
端午の節句の三太郎
すなわち、金太郎、桃太郎、浦島太郎 ~ その三 ~
二人目の桃太郎。もちろん童話の中の人物です。桃から生まれたという説と、桃をおじいさんとおばあさんが食べたら若返って桃太郎が産まれたという説がありますが、どちらでもいい話です。全国に桃太郎神社は何社かあるようですが、中でも有名なのは愛知県犬山市の桃太郎神社、岡山市の吉備津神社、香川県の熊野権現桃太郎神社です。それぞれにいわれや史跡もあって楽しめます。
桃太郎の歌は今でも歌われていますが、
※ 四番: そりゃ進めそりゃ進め 一度に攻めて攻めやぶり つぶしてしまえ鬼が島
※ 五番: おもしろいおもしろい のこらず鬼を攻めふせて 分捕物をえんやらや
というくだりになるとちょっと鬼が気の毒になります。明治末期に作られた歌詞なので時宜には合っていたのでしょう。
桃太郎の頭には白い紙を折りたたんだうさぎの耳のようなものが付けられています。「力紙(ちからがみ)」というもので、歌舞伎の「暫(しばらく)」などの頭にも付いています。力の強い者をあらわす目印となっていて、一見そんなに強そうに見えない桃太郎、実は強いんだよというのを示すために付いているのでしょう。手に持つ「日本一」の旗も定番です。
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