九月九日の重陽(ちょうよう)は、五つあるお節句の中で
一番なじみのうすいものです。
菊でなにかする、たとえばお料理やお酒に菊の花弁を入れて
みるとか、菊の花をお部屋に飾ってみるとか・・・でも、菊の
花っていうとどうしても仏事を連想してしまって、ちょっと
飾りにくい感じもあります。
それに、他のお節句のように、門松とか雛人形など、飾るもの
がないので知らないうちに通り過ぎてしまうことが多いですね。
でも、五つの節句の中で重陽は端午の節句とともにもっとも
古く重要なもので、この日の飾り物もちゃんとあるのです。
画像は重陽の時に飾る「茱萸袋(ぐみぶくろ、しゅゆぶくろ)」
「茱萸嚢(しゅゆのう)」と呼ばれるものです。実際の茱萸袋は
もっと華やかなものです。いまはお花屋さんに行くと、きれいな
菊の花もいろいろありますので、お花とともにこうしたお飾りを
しつらえてください。