お雛様の前に飾られている三方に載った飾り花です。
紅白の花は桃です。桃の節句だけに。よく見ると、葉っぱが2種類あるのがおわかりでしょうか。手前の少し濃い緑の巾広の葉っぱは桃の葉ですが、後ろに少し色の淡い細長の葉っぱがあります。これは柳の葉っぱなのです。「桃紅柳緑」といって、春の美しいもののたとえとして王維「洛陽女児行」ってのにあるようです。
きちんとしたお雛さまには、こうしたたくさんの「物語」があって、そのひとつひとつがお嬢様の健康と幸せを願うものなのでしょう。
お雛様の前に飾られている三方に載った飾り花です。