五月人形
ただ今、五月人形の展示販売の真っ最中です。
五月人形をお考えの方にご案内です。
【一般的なことがら】
①お子様の母方のご実家様が購入されるのが一般的です。もちろん、父方の親御様やお子様のパパママが購入される場合もございます。(便宜上、お子様のご両親をパパママと呼ばせていただきます。)4月中旬くらいまでに贈られるとよろしいでしょう。あまり遅いと、父方様が心配をされます。
②父方様がお節句のお祝いを催します(一般論です)。父方様の節句のお祝いですので、どんな五月人形を贈ったらいいのか、購入の際に少し気を付けた方が良い場合があります。母方のご両親様もご招待されますが、五月人形を贈られている場合は特にお祝いの品などを持参する必要はありません。ご親戚、ご友人などはお節句のお祝いの品を持っていかれるとよろしいでしょう。
③お選びになるとき、どこに飾るか、は大変重要ですが、絶対的条件ではありません。将来お家を建てるとか、少し広いお家にかわる計画のある方は最初から小さなセットを購入されると、物足りないことになる場合があります。最も大切なのは「本体」ですので、本体は吟味して選び、屏風や台がかさばる場合はお家がかわってから購入するという選択肢もあります。パパの五月人形の屏風や弓太刀を使うこともできます。
④大人になってもお節句の飾りに用いるものですので、流行色の強いものやベビー用品のようなものは避けられるのが賢明です。(ときどき、小学校に入るまでとか、飾る期間についていろいろ言う方がいらっしゃいますが、「お子様の生涯」にわたってお節句のしつらえとして飾るものです。これは、節句飾りの基本中の基本です。)
⑤従って、「様式」にのっとったお飾りをお選びになるのが無難です。節句行事は伝統的な文化ですので、一般的な様式から外れると意味をなさなくなります。この点について、お店によって考え方はまったく異なります。ネット情報はこうした点に関してあまり役に立ちません(この文章もネット情報ですが(笑))。
⑥写真のご説明。最初のは小さな兜ですが、かなり手の込んだものです。櫃(ひつ)にはムクの黒檀材を用いています。2番目は豪勢な「座敷幟」を背にした本格的な鎧飾りです。旗類にはご両家の御家紋が入ります。3番目は一般的な兜飾りですが、節句のお供えができるよう三宝などが添えられています。4番目は桃太郎の節句飾り。小さなものですが、名工の作ですので存在感のあるお飾りです。最後のは「御家紋」の入った兜櫃です。手描きでお描きしますので、数万種類あるといわれる家紋をお入れすることができます。お子様の紋をお入れします。
以上、反発されることが予想されることがらもあえて書かせていただきました。特に①、②の部分はママが中心になってお選びになる場合、「家に嫁いだわけではない」とご不興をかうことがあります。でも、現実には毎年多くのご両家様から相談をお受けする内容です。かなり勇気を出して書いています。
お節句のお祝い、特に初節句のお祝いはパパママご両家のご両親様にとっても、きわめて大切なお祝いです。親子ご家族、ご両家の絆、そしてお子様の健やかなご成長のために和やかなお節句祝をなさっていただきますよう、心からのご注意を申し上げました。
行ってきました
今年も徳川美術館に行ってきました。
ただ今、当店では五月人形の売り出し真っ最中ですが、ここでは月遅れ4月3日まで雛まつり展を開催しています。
玄関横には端午の節句を思わせる豪勢な三つ葉葵の大のぼり。中へ入ると当店の大きなお雛さまがお出迎えします。
館内は徳川家ゆかりのお雛さま、つまり、わが国最高峰のお雛さまがこれでもかとばかりに飾られています。今年から写真撮影が一部許可されたので撮りまくり。狆を曳いている官女さんとか、いくつもぶら下げられている薬玉などにも目がいきます。こういうものをお客様にご提供できないものかと、いつも考えています。
女子マラソン ご注意
ただ今、店内は五月人形でいっぱいです。3月9日、10日はお求めの方がたくさんいらっしゃいますが、10日の日曜にはウィメンズマラソンで名古屋が東西に分断されます。
当店のすぐ東を南北に走る伏見通りは10時過ぎから午後3時過ぎまで横断することができません。ご注意ください。
西から(名古屋駅方面)は支障なくご来店いただけます。堀川の五条橋(円頓寺商店街の東端)を東入りしていただければ当店まで来られます。途中にマラソン係員がいますが、大西人形と言っていただければ侵入できます。
大須より南は午後から東西の行き来ができるようです。堀川ぞいに北上していただければ来られます。
マラソンは大好きですが、長時間の交通遮断は困りもの・・・ご一考いただけるといいのですが。
幸せなお雛さま
今日は雛まつりです。お子さまにとってもご家族の皆さまにとってもうれしい楽しいお節句です。
今回はそんな幸せなご家族と、幸せなお雛さまのお話。
写真は数年前、市内の八十過ぎの奥さまから「お預りした」お雛さまです。近々、息子さまのくらすヨーロッパに移住するので、さすがに持っていくことができないので「預かってほしい」とのこと(もちろん、外国語ぺらぺらです😛)。博物館などへの依頼も考えたけど、そんなに大層なものでもないので当店で預かってほしい、ときどき皆さんに見ていただければうれしい、というご依頼です。日本に戻って来られるご予定は?とうかがうと、たぶん帰って来ることはない、けれど預かってほしいというご依頼です。
拝見したら、とても良いお雛さま。そしてなによりも驚いたのが、小さな小さな部品のひとつひとつまで実に大切にされていて、何一つ紛失や破損がないこと。聞けば、奥様が誕生したとき、おじいさまが喜んで京都まで行っていろいろ探して歩いて贈ってくれたものだということです。これを飾るのが毎年の楽しみだったとおっしゃられ、お幸せな暮らしぶりが想像されます。
そして、なによりこのお雛さま自身も幸せでした。
こうした、お雛さまにまつわる「物語」も是非お嬢さんに話してあげて下さい。それが、お嬢さまの成長過程での自信や大げさに言えばアイデンティティの確立にきっと役立ちます。
今日は雛まつりですが、お嬢さまとご家族が幸せであることがお雛さまの願いです。その幸せとともに皆さまのお雛さまも「幸せなお雛さま」になっていくように感じています。
もうすぐ楽しいひな祭り
お雛まつりまであと2週間あまりとなりました。
当店では、3月3日まではお雛さまをお求めいただけます。それは、「節句人形の専門店」だからです。3月2日にお誕生のお子様にとっても3月3日は初節句。そんなお嬢さんにもきちんとしたお雛さまをご提供するのがわたしたち「専門店」の務めだからです。旧暦で雛まつりをされる方にとっては、まだひと月以上も先のことなのです。
同時に五月人形をご希望のお客様に向け、少しずつ展示も始めています。でも、五月人形満載となるのは、やはり3月になってからです。現在、良いものから少しずつ展示しておりますので、全店展示とはいきませんがどうぞご覧ください。
お雛まつりが近づいてくると、ご年配の方もご自分用におしゃれなお雛さまを探しにお越しいただきます。おしゃれといっても、ある程度の年配の方ですと目も肥えておられるので、素材や様式にこだわったものを自然にお選びになられます。
どうぞお子様からおばあ様まで楽しいひな祭りを!!
お雛さま
節分も過ぎ、そろそろお雛さまを飾ろうという方もいらっしゃいます。
これからお雛さまを用意しようという方が一番考えるのが、どんなお雛さまがいいのか?よいお雛さまとはどんなお雛さまなのか?ということかと思います。
お店によって揃えているお雛さまはまったく異なりますが、私どもで気を付けているのは「様式」にのっとっているかどうか、です。当たり前ですが、雛祭りは伝統的な行事で、そうでなければだれもわざわざお雛さまを飾ったりしません。伝統的なものには必ず「様式」があります。時代によって変化してもいい部分と、変えたら何が何だか分からなくなる部分とがあります。
画像はシンプルな親王飾りですが、その「様式」にのっとったものです。
雛人形は唐織(からおり)の有職文様の衣装、六曲の屏風、菊のかたちの台のついたぼんぼり、桜橘、三方と菱餅、イ草の親王台、そして赤い緋毛氈(ひもうせん)です。この様式の中で最大限の「調和」と「美しさ」を表現しようとしています。ベビー用品や玩具雛とは次元の異なるお雛さまです。
徳川美術館 雛まつり展
2月1日夜、徳川美術館様ロビーにお雛さまを飾らせていただきました。
雛活(ひなかつ)
雛活「ひなかつ」という言葉があることをお客様から教えていただきました。何年か前から言われ始めた「ラン活」から出た言葉でしょうね。お雛さま選びのことだそうです。
まさに「雛活」の真っ最中です。
お雛さまを購入されるのはほとんどの方が初めてなので、さまざま悩んでおられることでしょう。
小さなものですと、写真手前の横幅30センチほど、大きなものですと後ろにあるような横幅120センチほど。さらに大きな150センチ程の七段飾りまでございます。価格も7~8万円から数百万まで。
大きさや価格でいうと他店様と大差ないでしょうが、当店の特色は「ベビー用品的お雛さま」を置いていない点です。どうしても赤ちゃんの時に購入されるので「可愛らしい」ものになりがちですが、赤ちゃんでいられるのはほんの数年。すぐに少女になり、十数年もすると成人です。お雛さまは、そこから飾る回数の方が圧倒的に多いのです。中には「お雛さまは小学校に入学するまで」というお店もあるようですが、まったく間違っています。時季になると色々なところで催される雛人形展で飾られるのは、主にお嫁入りの時に持参され、その後もずっと飾り続けられたお雛さまです。
どんなスタイルのものでも、百年くらいは飾り続けられるものでなければ雛人形とは認められませんし、数年で粗大ごみにするにはSDG’s的に考えてももったいなさすぎます。そのために何が大切かというと「品(ひん)」ではないかと思っています。上品なお雛さまは例外なく「よい素材」「よい技術」「優れた完成度、耐久性」を備えています。なので、生涯にわたって飾ることができます。
どうぞ雛活の一環におでかけください。
あけましてめでとうございます。
あけましておめでとうございます。
新年早々大きな災害が起きてしまいましたが、どうかこれで打ち止めにしてほしいものです。
一日も早く災害に遭われた方々の平穏な日常を取り戻されることを祈ります。
「踏まえます俵の米の数よりも 幸多かれと神やまつれる」千家尊福
皆さまに幸多い年でありますように。
※尊福は、出雲大社の元宮司、政治家ですが、「年の始めのためしとて~」のお正月のうたを作詞した人でもあります。