松崎幸一光氏による木目込み人形のお雛様です。

▢人形
淡めの浅葱色の装束の男雛に、明るい色目の女雛。女雛は紫色の襟と紺色のかさねを入れることで色に引き締め効果をもたせ、明るめながらもクラシカルな雰囲気が感じられます。袖口は木目込みをせず、丁寧に布を重ねています。
お顔はやや丸顔です。コロンとしたフォルムのお顔ですが、過度に現代的にはせず、やさしく穏やかな表情をしています。


▢屏風
京都府指定〈京の名工〉、厚生労働省指定〈現代の名工〉を賜っている名工・北村松月堂の、「霞」の屏風です。
表具師による本仕立ての屏風は、折り目に「紙蝶番（かみちょうつがい）」が施されており、耐久性に優れ、修理も可能な仕立てとなります。表装は越前和紙の鳥の子紙、角には手打ちの真鍮金具が取り付けられ、太ヘリが貼られていることで、素手で持っても扱いやすい仕様になっています。
　
・「霞」のこと　
かつて、春の御所に霞がかかると縁起が良いといわれ、吉祥のモチーフとなりました。金箔を砕いた砂子（すなご）を散りばめた上から、細かく裁断した色箔（色のついた箔）を散りばめ、日の光を浴びてキラキラと輝く美しい屏風です。

▢紅白梅（木製品）
東京、岡半製の紅白梅です。足元には神聖な場所を示す「井垣」が使われており、お雛様の格を上げてくれます。

▢燭台
静岡、神田雛具製の燭台です。木製品で、明かりは点きません。足元に菊金物が付けられていて可愛らしく、天辺には金の皿が入ることで光が和紙に反射してかすかに光って見えます。

▢貝桶
静岡、神田雛具製の、正式な形の貝桶です。木製品、カシュー塗り、レーヨン房紐付き。

▢親王台
お人形が座る台座には、繧繝縁をイメージした淡い色のヘリが付けられています。中の白い布にも薄く雲の模様が織られていて、目立たない箇所にも気配りが感じられます。
　
▢飾台（木質材、カシュー仕上げ）・毛氈
飾り台は山形県製。足元が上部よりも内側に入っているため、２～３ｃｍ狭い台の上でもお使いいただけます。毛氈はウール６０％のフェルトです。

▢付属品
被布・オルゴール付写真立（筆ペンなどでお名前をご記入ください）・高坏・毛バタキ・手袋


※出来るだけ実物に近い色合いで撮影していますが、実際にはわずかに色味が違って感じることがあります。ご了承ください。
※人形は写真の現物をお送りします。（雛人形は一点ずつ衣裳の柄の出方が異なるため）
※屏風は在庫からお送りしますが、一点ずつ箔の雰囲気が異なりますこと、ご了承ください。
※人形は二人で一つの箱、道具類はそれぞれの専用箱に入れ、全体をまとめてボール箱に入れて配送します。箱の都合により台・屏風が別箱になる可能性もありますのでご了承ください。
※毛氈には繧繝縁がついていません。
※被布は洗濯できません。
※被布のデザインは予告なく変更することがあります。
※配送日のご指定がございましたら大西人形までお申し付けください。
※お祝い熨斗のお名入れも可能です。別途お申し付けください。


【お飾りになるときの注意事項】
・直射日光をさけてお飾りください。
・エアコンの風が直接当たる場所はホコリがたまりやすくなります。ご注意ください。

【収納時の注意事項】
・収納時には人形用の防虫剤をご利用ください。
・付属の毛バタキを使ってホコリを落としてください。
・お人形、紙の部分に触れる際には手袋をご利用ください。
・防虫剤は毛氈にも必要となります。

ご不明な点がございましたら大西人形までお申し付けください。


▢サイズ
　幅約６０ｃｍ ×奥行約３３ｃｍ × 高さ約２８ｃｍ
　毛氈：幅約７０ｃｍ × 奥行き約４０ｃｍ

▢仕様
　人形：松崎幸一光（東京都）
　屏風：北村松月堂（京都府）
　桜橘：岡半（東京都）
　燭台：静岡
　道具：静岡県
　飾り台：山形県
　毛氈：京都府