大西人形本店

鯉のぼり

 江戸時代の名古屋市内を描いた 「猿候庵日記」 などでも見られるように、当時は通りの両側には武者絵のぼりがずらりと建ち並び、お節句といえばむしろこの武者絵のぼりが中心でした。鯉のぼりは江戸時代の後期に、この武者絵のぼりの先に付けられたのが始まりです。のぼりに鯉の滝登りの絵がよく描かれ、その先に絵から飛び出したように紙で作られた鯉が取り付けられたのです。

これが次第に大きくなり、紙製から布製になって独立した「鯉のぼり」へと発展したのです。昭和20年台くらいにはまだ「鯉のぼり」という言葉はなくて、「鯉の吹き流し」と呼ばれていましたが、あの「屋根より高い鯉のぼり~」の歌とともに、現在では「鯉のぼり」と呼ばれるのが普通になりました。

昔ながらの木綿の手染めの鯉や、ナイロンの鯉、ベランダや室内に建てられるようなものまでたくさんの種類がございます。武者絵のぼりにはご両家の家紋をお入れすることができ、とても勇壮なものです。格式やお家柄を大切にされる方には重要なお節句飾りです。並べて鍾馗旗も建てるのが一般的です。
手描き本染め木綿鯉

手描き本染め木綿鯉

軽量の木綿生地に雨をはじく撥水加工をほどこし、よく泳ぐように機能面にも配慮した鯉のぼりです。昔ながらの風合い、重厚感は化繊の鯉とは比べものになりません。 小さなベランダサイズから、6.3mの大型まで各サイズございます。

ナイロン鯉

ナイロン鯉

一般的な鯉のぼりです。軽量で風によくなびき、色落ちなどの心配もありません。素材はナイロンの他にポリエステル、ポリエステルサテン、ポリエステルタフタ、金箔押しなど多くの種類がございます。サイズもベランダ・室内サイズから最大12mのものまで各種ございます。

武者絵のぼり

武者絵のぼり

糊置き、色つけ、水洗い、顔描き、家紋付けなど多くの工程を経て作られます。昔ながらの木綿製だけでなくナイロン製の小型もございます。
家紋はご両家の御紋をお入れしますので、ご注文のときは家紋をご確認のうえお申し付け下さい。